木材計算機

木材の各寸法から板尺(board feet)を計算 — 厚さ・幅・長さ・本数を入力し、発注時の損失余裕も考慮します。

使い方

ボードフィート(board foot、BF)は、米国の木材業界が標準で使う体積単位です。1 BF は「厚さ 1 インチ × 幅 12 インチ × 長さ 12 インチ」の体積、つまり 144 立方インチに相当します。式は BF = (厚さ_in × 幅_in × 長さ_in) / 144、長さをフィートで入れる場合は BF = (厚さ × 幅 × 長さ_ft) / 12。例:標準的な「2×4×8」(厚さ 2 インチ、幅 4 インチ、長さ 8 フィート)= 2 × 4 × 8 / 12 = 5.33 BF/本。製材所、木材問屋、未削の広葉樹販売業者は BF 単価で取引します。大型店の建材コーナーで売られる仕上げ済みの寸法製材(dimensional lumber)は通常「1 本いくら」で販売されますが、BF で換算すると体積あたりの単価が公正かを判断できます。

初心者がほぼ全員つまずく罠:仕上げ済みの針葉樹では「呼び寸法(nominal)」と「実寸(actual)」が違います。例:「2×4」の実寸は 1.5 × 3.5 インチ、「1×6」は 0.75 × 5.5 インチ。本ツールは入力した寸法をそのまま使うので、仕上げ済み材を「1 本ずつ」買う場合は呼び寸法(2 × 4 × 8)で入れてください — 出る BF は、店が課金する単位と一致します。一方、未削の広葉樹(実寸で販売)は実測値で入力。同じ物理的な 1 本でも「呼び寸法 BF」と「実寸 BF」は一致せず、店頭で「数字が合わない」と感じる原因の大半はここにあります。

実用上のポイント 3 つ。(1) 切断、ミスカット、入荷時の欠陥(節、割れ、ねじれ)を見越して 10〜15% 多めに発注。本ツールの損失余裕で調整し、店頭では次の整数本に切り上げます。(2) 16 フィート以上の長尺材は、設計前に在庫長さを確認 — 多くの店で 2× 材は 16 フィートまでが在庫、20' や 24' は特注で割高。16' 1 本から 8' を 2 本切り出す方が、20' を買うより安いケースがほとんどです。(3) 米国以外では、木材は国・製品によって立方メートルまたはリニアメーターで取引されます。換算:1 BF ≈ 0.00236 m³、つまり 1 m³ ≈ 424 BF。メートル法の寸法製材は通常 38 × 89 mm(メートル法の「2×4」)で、実寸 2×4 とは別物です。

計算式

1 本あたり BF: BF = (厚さ_in × 幅_in × 長さ_in) / 144 = (厚さ × 幅 × 長さ_ft) / 12 総 BF: BF_合計 = BF × 本数 発注 BF: BF_発注 = BF_合計 × (1 + 損失率)

厚さ・幅はインチで、長さはインチでもフィートでも入力可能(本ツールが両方を処理します)。仕上げ済み針葉樹は呼び寸法を入力(「2×4」なら 2 × 4 と入力)、未削の広葉樹は実測値を入力します。損失余裕は発注時のバッファ:きれいに切れる用途では 10%、欠陥混じりのロットや短い切り出しが多い用途では 15% を目安に。

計算例

  • 2×4×8(2 インチ × 4 インチ × 8 フィート)を 5 本。
  • 1 本あたり BF = (2 × 4 × 8) / 12 = 5.333 BF。
  • 合計 = 5.333 × 5 = 26.67 BF。損失余裕 10% で 29.33 BF — 6 本に切り上げ。

よくある質問

呼び寸法と実寸、どちらで入力すべき?

販売者の課金単位に合わせてください。仕上げ済み針葉樹(量販店で売られている 2×4、2×6、1×8 など)は呼び寸法で入力 — これが店頭の「1 本いくら」を BF に換算するときの基準です。専門業者で売られる未削の広葉樹は、実際に測った実寸で入力します — これが業者の課金基準だからです。同じ物理的な 1 本でも、両者の答えは 25〜40% 違います(例:「2×4」の仕上げ済みは実寸 1.5"×3.5"、呼び寸法体積の 65.6%)。この差はそのまま「製材所の鋸で切られた瞬間の体積」と「あなたが持ち帰る体積」の差です。プロジェクト内で 2 つの流儀を混ぜないこと — 1 つに統一してください。

損失余裕はどれくらい見ればいい?

レイアウトを自分でコントロールできる「単純な縦挽き・横切り」では 10% が標準。短い切り出しが多い計画(端材が再利用速度を上回って溜まる)や、節・欠点での等級分けがある広葉樹("Select Grade" でも実際に使えない部分が 5〜10% 含まれることが多い)では 15% に。5% まで下げて良いのは、「1 本につき 1 回の直線切断のみ」のような極めて単純な計画で、かつ「1 枚不良が出たら買い直しに行く」と覚悟できる場合のみ。他の材料と同じく、現場で材料が足りなくなる損失は、1 本余分に買うコストよりはるかに大きいです。

メートル法への換算は?

1 BF ≈ 0.00236 m³(≈ 2.36 リットル)。逆に 1 m³ ≈ 424 BF。米国以外では、木材は国・製品によって 1 m³ 単価または 1 m 単価が一般的です。UK・EU の針葉樹は m³ がほぼ標準、メートル法の広葉樹は m³ の場合も m(リニアメーター)の場合もあり、日本では「立米」(1 m³)と伝統的な「才」(さい、≈ 0.00334 m³)が和風建築で併用されます。海外調達の場合は、価格比較の前に「どの単位での課金か」を必ず確認してください。BF 単価で割高に見える価格でも、m³ に直すと競争力のあるケース、あるいはその逆のケースがあります。

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