レースタイム予測

既知のレース結果から任意の距離のフィニッシュタイムを予測。リーゲルの式(ランナーとコーチが使う標準ツール)を使用。

使い方

ピート・リーゲルが 1981 年に発表した式 T₂ = T₁ × (D₂ / D₁)^1.06 は、ランナーの間で最も広く使われるタイム予測式です。既知のレースタイムを別の距離に換算するもので、疲労指数 1.06 を使用 — 長いレースは短いレースより km あたり少し遅くなる、というランナーの生理的現実(5K のペースをマラソンで維持できない)を反映。実際のレース結果から経験的に導出され、元の距離の ±2× の範囲では驚くほど正確。

うまく機能する例:10K から ハーフマラソン、ハーフから フルマラソン。怪しくなる例:5K からマラソン(8.4 倍は離れすぎ)や、ウルトラの予測。ウルトラ(50K 以上)にはより大きい指数(1.10〜1.15)か、Daniels の VDOT 表のような専門ツールを使ってください。結果は「目標距離に向けた訓練」を前提とします — スプリントテストからフルマラソンを予測すれば、数学的には合っていてもタイムは過大評価されます。

実用的には:最も最近のレースやハードな TT を入力とし、予測を「フィットネスの上限」と捉え、保証されたタイムではないと考えてください。レース当日の変数(天候、睡眠、補給、コース、ペース配分)で実タイムは予測値から ±5〜10% 動きます。現実的な目標ペース設定に使い、絶対的な数値とはしない。

計算式

リーゲルの式: T₂ = T₁ × (D₂ / D₁)^1.06 T₁ = 既知タイム、D₁ = 既知距離、T₂ = 予測タイム、D₂ = 目標距離。 ウルトラ距離(50K 以上)では指数 1.10〜1.15 を使用。

指数 1.06 は経験的に決定され、中距離走の大半に適合。低い指数(例:1.03)はウルトラの減速を過大予測、高い指数(1.10+)は実際のウルトラ結果によく合います。式は目標距離に適切な訓練を前提とします。

計算例

  • 既知:5K で 25:00。目標:10K のタイム。
  • T₂ = 25:00 × (10/5)^1.06 = 25:00 × 2.085 ≈ 52:08。
  • 同じ 5K からのハーフ予測:25:00 × (21.1/5)^1.06 ≈ 1:55:25。フルマラソン:25:00 × (42.2/5)^1.06 ≈ 4:00:09。

よくある質問

リーゲル予測の精度は?

訓練されたランナーが元の距離の ±2× の範囲で予測する場合、2〜3% 以内。ただし目標距離に特化した訓練をしていることが前提。距離比が大きいほど誤差が拡大:5K から 10K は非常に正確、5K からマラソンは ±10〜15% ずれる(積み上げていないかもしれない持久力を仮定するため)。実際のレース結果は天候、コース、睡眠、補給、ペース戦略にも依存し、これらのいずれもタイムを 5〜10% 動かし得ます。

リーゲルか他の式か?

リーゲルは最もシンプルで最も引用されており、一般的な市民ランナーには十分機能します。Daniels の VDOT 表(『Daniels' Running Formula』)はやや洗練されていて、VO₂ max ベースの換算を含む — 予測値は似ていますがトレーニングペース表が組み込まれているので、Daniels 流の構造化されたトレーニングをしているなら有用です。ウルトラ距離では標準モデルはどれも完璧には機能しないので、ウルトラ専用の計算機やコーチに相談してください。

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